花と音色と虹と

ラルクの音楽的な魅力を考えるブログ。

息抜きアンシエル vol.0 〜自称”ラルクの声マネうまい”人、本家より”斎藤さん”に似ている説〜

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こんばんは。

正月も終わり、世の中はすっかり普段の日常を取り戻していますよね。

私も年が明ける前とほぼ変わらない毎日を過ごしています。

 

さて、今回は「息抜きアンシエル」!

普段ラルクを聴いたり触れたりして思ったことをふわっと書いた息抜き記事です。

分析よりもだいぶ軽めの内容になっているので、デザートの片手間にちょろっと読んでいただけたら嬉しいです。

そんな息抜きアンシエル、1回目のテーマはこちら!

 

「自称”ラルクの声マネうまい”人、本家より”斎藤さん”に似ている説」

 

はい。もしかしたらタイトルを見て何か思い当たる方もいるかもしれませんね。

忘年会やら新年会やらで大勢でカラオケに行ったとき、それなりの確率で遭遇する”ラルクモノマネ”。

声マネを駆使して自信満々に歌い、周りは「めっちゃhyde」「本家超え」などと褒めちぎる。そんな彼らを隠れラルクファンの私が死んだ魚のような目で見守る・・・。よくあるカラオケ宴会の風景です。

hydeさんよりトレンディエンジェル斎藤さんに似ているなんて口が裂けても言えません。

 

しかし、ここで疑問に思うことがあるのです。

「なんでカラオケでラルクの声マネする人って似てないのに自信満々なの?」

そんな謎を今日は解き明かして(?)いきたいと思います。

 

モノマネ芸人は「誇張」 のプロフェッショナル

あえて斎藤さんの名前を出すことで軽くdisっているような感じになっていますが、批判する気は全くありません。

むしろ私自身、トレエン斎藤さんのラルクネタは結構好きです。

歌い出しの母音を妙にねっとりさせたり、ビブラートをきつめにかけたり、裏声でおもむろに目を閉じてみたり。

彼は”本家っぽい雰囲気を醸しながら一般大衆にわかりやすくネタ化する”、いわば誇張がとても上手いのです。

それはほかのモノマネ芸人さんにも言えることです。みんな誇張のプロ。

カラオケで得意げにラルクを歌うお兄さんたちも、飲み会のノリでちょっと大げさに真似ている気がします。

そんな彼らに似合う褒め言葉は「似てる」ではなく「ウケる」ではないかと思うのは私だけでしょうか。

 

ベースにあるのは「”90年代V系”のテンプレ」?

モノマネ芸人さんたちは、ラルクの曲をよく聴いて特徴を掴んだ上で誇張をしていますよね。しかし、宴会で遭遇する”ラルクモノマネ”の中には必ずしもそうでない人もいます。

 ラルクを得意げに歌う人たちのなかには、「90年代V系」を満遍なく歌う人も少なくないですよね。そしてどのバンドも似たような声質で自信満々に歌い上げます。

X JAPANGLAYLUNA SEAも全部同じ、歌い分けなんて概念はまるでありません。しかもたいして似ていない。

なぜそんな事態が起こってしまうのでしょうか?

答えの1つとして、ラルクの楽曲に自分なりの「90年代V系イメージ」を重ねて歌っていることが言えます。

基本的に90年代にヒットしたビジュアル良さげなバンドの曲は全部一括りにしちゃっているのかな、と思う節が多々あるのです。 

便利ですね、90年代V系のテンプレ。まあそもそもラルクって厳密に言えばV系じゃないんですけどね

プロのモノマネでは笑えてカラオケのモノマネで笑えないのは、芸の上手さだけでなく本家へのリスペクトの度合いも関係しているのではないかと思っています。

 

本家と自分の歌、聴き比べたことあるのかな?

今回は「ラルクの曲を似せて歌うと”斎藤さん”っぽくなる」というテーマでカラオケモノマネの”コレジャナイ感”について語ってきました。

もちろん本気で歌い方を研究している人もいるとは思いますが、ここではあくまで「オレ似てるから(ドヤァ)」というタイプの人を指しています。

モノマネ芸人さんは誇張のプロです。彼らのモノマネが上手で面白いからこそ、宴会でラルクを歌う人が増えたのも事実でしょう。

しかし、笑いのプロがネタとして行う”hydeさん”は決して似ているわけではありません。

似せているというよりは、笑いを取りにきているのです。

そんな芸人さんに影響されてカラオケで声マネすれば、自然とテレビで見たような感じの誇張が入ります。なぜなら本家よりテレビの方が頭にインプットされているから。

しかし芸人さんと違い、技術も本家へのリスペクトも薄いので似てない上に面白くもないというファンにとっては最悪の空間が生まれてしまうのです。

宴会のノリでhydeさんの声マネをしている人って、音源も自分の録音した声もそこまで熱心に聴いていないのかもしれません。

(本家と自分の歌を聴き比べさせたらどんな反応を示すか試してみたい気はします)

  

まあしかし、結局はカラオケも自己満足の世界。他人の歌声にモヤモヤを抱くのもナンセンスだとは思います。

それでもラルクファンのなかで「あ〜わかる!」と思う方がいたらいいな、という気持ちで書きました。

ちなみに私も、前に軽音楽部で歌った『NEO UNIVERSE』の録音を聴いたとき、恐ろしいくらいに気持ち悪い歌い方をしていて笑いが止まらなくなりました。

他人のこと言えねえじゃん!!〜fin〜